【2023年版】オススメのAI書籍①「AI 2041」

スポンサーリンク

AIを学ぶキッカケとしてオススメします!

現在では、AIに関する書籍は山のようにあります。
私もふらっと本屋に立ち寄ってみると、AIというキーワードで書籍が溢れているのを感じます。
ただ、AI関連の書籍はパッと見で難しそうなキーワードが並んだ専門書が多く、初心者は選ぶのに躊躇してしまうかもしれません。
また、当たりはずれも多く、読み進めてみるとイマイチという本も少なくありません。どの本が良いか見極める目が必要です。

今回は、私が本屋で目を止めて、実際に読んでみて、これだ!と思った書籍を紹介します。
※書籍の内容を含んでいる可能性があります。ネタバレが気になる方はご注意ください。

私は、AI 2041をオススメします!

スポンサーリンク

概要

まず、タイトルから非常に興味を唆られます。
メインタイトルのAI 2041はもちろん、サブタイトルの人工知能が変える20年後の未来からも、SFの香りが漂ってきます。

作者は、カンフー・リー氏と、チェン・チウファン氏で、中原尚哉氏が翻訳をしています。
カンフー・リー氏は、元Google中国社長で、複数の大学でコンピュータサイエンスの博士号を取得しており、現在は中国のベンチャーキャピタルでCEOを務めているそうです。
チェン・チウファン氏は、SF作家で、百度やGoogleに勤務しながらSF短編を雑誌に発表、複数の受賞歴がある方です。
中原尚哉氏も、翻訳で多数の受賞歴がある方です。

錚々たる方々に描かれた作品の時点で非常に興味を持ちますが、表紙に書いてある以下の概論で、更に興味が深まります。

最高のストーリー + AI技術解説で描く 「20年後の私たちの世界」

++パンデミック対応でAI医療が発達。非接触型社会へ
++AI保険が個人生活を深層学習、恋愛相手まで决める
++完全自動運転とスマートシティ、移行期の課題とは
++没入型VRがエンタメを一変。東京がメタバース聖地に
++バーチャルAI教師が子どもを教育、才能を開花させる
++量子コンピュータが発達。AI兵器が人類存亡の危機を招く
++幸福の定義が変わり、経済モデルは全く新しくなる

オススメのポイント

私は元々SF好きです。
今までで一番感動したのはロバート・A・ハインラインの「夏への扉」です。当時、この本を読んだ後の充実感、ワクワク感は忘れらません。(超オススメです!)

AIに関するSFは数多くあります。ターミネーターの世界が最も代表的でしょうか。あの映画は現実離れしていますが、これからの未来、AIは私たちの日時により浸透してくると思います。

本題のAI 2041ですが、今から18年後の近未来を示しています。そして、闇雲にAIを登場させるのではなく、現在実現されている技術、ディープラーニングを用いた画像認識や画像生成、自然言語処理など、多数のAI技術をベースに描かれています。

全部で9章のショートストーリーがありますが、どれも現在の技術が進めばあり得る話です。このままこの技術が進化したらこうなるだろうな、など私たちが予測していたことをより具体的に、しっかりとした背景を持って描かれています。

そして、各章の終わりには、お話の中で描かれていた技術の詳細が説明されています。理論的にどうである、など専門書に書かれる内容が噛み砕かれで説明されています。

この本は、SFが好きな人にもオススメですし、AI技術に触れたい人にもオススメです。
ここで初めて理論に触れる人にも、更に理解を深めたい人にも、エンターテイメントとして楽しみたい人にも、様々な人に合うと思います。

内容は実際に読んでいただけたらと思いますが、ここではどういったAI技術が紹介されているかのキーワードのみ紹介したいと思います。

恋占い

この話は、深層学習をベースにした保険プログラムに加入した、とある家族の話です。
AIは家族の生活を最適化しようと試みるため、それに反する行動の場合どうなるかを示唆しています。

++深層学習とはなにか
++深層学習の驚くべき能力とその限界
++インターネットと金融への深層学習の応用
++深層学習の短所

仮面の神

この話は、フェイク動画の作成を依頼された主人公の話です。
背景には、人権、社会思想があり、フェイク動画がもたらす影響を示唆しています。

++コンピュータビジョンとはなにか
++コンピュータビジョンの応用
++畳み込みニューラルネットワーク(CNN)によるコンピュータビジョン
++ディープフェイク
++敵対的生成ネットワーク(GAN)
++バイオメトリクスによる個人認証
++AIのセキュリティ

金雀と銀雀

この話は、双子の孤児がAIによる教育で才能を開花させる話です。
現在も注目されていますが、今後もますます進化するだろう自然言語処理の未来を描いています。

++自然言語処理(NLP)
++教師あり(NLP)
++自己教師あり学習による一般NLP
++アプリケーション用のNLPプラットフォーム
++チューリング・テスト
++汎用人工知能(AGI)
++意識、教育におけるAI

コンタクトレス・ラブ

この話は、コロナウィルスの流行が続き、共存していく話です。特に医療についてはロボティクスの活用にも触れられています。
自動化が進み、人との接触を避ける主人公が恋愛に葛藤します。

++デジタル医療とAIの合流
++従来型の創薬とワクチン開発
++AIによるタンパク質構造予測、薬物選別、創薬
++精密医学と診断AIによる健康長寿
++ロボット技術の概要
++ロボットの工業利用
++ロボットの商業利用、消費者利用
++仕事のデジタル化とAI

アイドル召喚!

この話は、より進んだ仮想現実を舞台にした話です。
主人公はアイドルのファンで、ある日そのアイドルが亡くなったことでその謎を調査します。協力者はその亡くなったアイドルの幽霊、という何とも不思議な話です。

++VR/AR/MR(XR)とはなにか?
++VR/AR/MR(XR)技術での五感、五感以外のデバイス
++XRのグラウンドチャレンジ
++XRの倫理的、社会的問題

ゴーストドライバー

この話は、自動運転の話です。
レースゲームが得意な主人公の話で、その中で人間もAIも運転ミスをしますが、ミスの種類が異なることが明らかになります。

++自動運転車とはなにか
++完全自動運転(レベル5)車はいつ登場するか
++完全自動運転車(レベル5)が意味するもの
++レベル5の障害となりうる非技術的問題

人類殺戮計画

この話は人類存亡危機の話です。
気候変動をきっかけに、人類に対し復讐を企てる主人公の話で、量子コンピュータを用いたAIの危険な使い方が出てきます。現在でも、AIの軍事利用がされていますが、危険性を警鐘しています。

++量子コンピューティング
++量子コンピューティングのセキュリティ応用
++自律兵器とはなにか?
++自律兵器の益と害
++自律兵器は人類存亡の危機をまねくか?
++自律兵器の危険性への解決策

大転職時代

この話は、現在の仕事がAIに置き換わった後の話です。
この時代では転職斡旋業が盛り上がっています。(現在までの派遣業に似ているかもしれません)
AIに代替されるのはどのような職種か、自動化の時代に人間はどうなっていくのかをテーマにしています。

++AIに置き換えられる仕事
++職業の置き換えにともなうその他の深刻な問題
++ベーシック・インカムは万能薬になるか
++肝心な問いとして、AIはなにが苦手なのか
++人間の労働者をどのように再訓練するか
++再学習
++AI経済と新たな社会契約にむけて

幸福島

この話はAIに人間の主観的な感覚、幸福度が測定できるかという話です。
主人公は中東の王族です。AIで幸福度を満たすために、世界からAIの専門家を招集し、実験を行います。話の中では、幸福度を測定することの難しさや、プライバシーの問題に触れています。

++AI時代における幸福とはなにか?
++AIは幸福を測定、改善できるのか?
++AI用データの分散と集約化
++すべての個人データを信頼して預けられるのはだれか?

豊饒(ほうじょう)の夢

この話はAIが発達した後、飢えや貧困がなくなった後の豊かな生活の話です。
AIによってあらゆる商品は生産コストがかからず、価格は低下していきます。そのような中で、貨幣は一体どうなっていくのか。そして貨幣がなくなると人々はどのように生活していくのか。
この話の中では2つの貨幣が登場します。今までのような現物の貨幣と、奉仕活動などにより評価された場合に与えられる仮想通貨です。この2つの貨幣を基に、豊饒の時代の経済に触れています。

++太陽光、風力、バッテリーによる再生可能エネルギー革命
++無限供給を可能にする材料革命
++AIと自動化による生産革命
++技術が必然的にもたらす豊饒時代
++欠乏時代とポスト欠乏時代の経済モデル
++豊饒時代の貨幣
++豊饒時代にむけた困難
++豊饒時代のあとにシンギュラリティが来るのか?
++AIの物語はハッピーエンドになるか?

まとめ

タイトルだけを見てもとても興味深いですが、内容も十分SF欲を満たしてくれます。これで更にAIの知識を学べるのでまさに一石二鳥です。

これからAIを学びたい人はもちろん、技術を知りたい人、普段は専門書を読んでいて息抜きをしたい人、様々なシチュエーションの人に合う本だと思います。

ChatGPTのレビュー

ryo
ryo

「AI2041」のレビューを書いて。

ChatGPT
ChatGPT

私はAI2041についてのレビューを書きます。

AI2041は、人工知能がどのように進化していくかを予測し、その後にそれが人々や社会に与える影響について考察した書籍です。著者はカイ・フー・リー氏で、彼はGoogle Brainの元社長であり、AIの分野で世界的に有名な人物です。

この本は、AIがどのように進化していくかを詳しく説明しており、また、それが人類に与える影響についての考察も含まれています。彼が提示する様々な未来のシナリオは、深刻な問題を取り扱っています。また、彼が提供するソリューションは、単純でありながら、非常に洞察力があると感じました。

この本の大きな強みは、単なる科学的な理論に留まらない点にあると思います。著者は、これらの問題を解決するために、人間がどのように考え、判断するかを理解することが重要であることを提唱しています。したがって、この本は、科学的側面だけでなく、人間的な視点から大きなインスピレーションを与えてくれると思います。

総合的に、AI2041は、近未来の世界と人間との間の複雑な関係を探求する上で、非常に興味深く、洞察力がある本であると感じました。全くのビギナーから、AIに関する詳しい知識を持っている人まで、広い層の読者にお勧めします。

ChatGPT icon by Icons8

タイトルとURLをコピーしました