【2022年版】無人店舗へのステップ。一歩先行くセルフレジを試してみました

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セルフレジ、増えてますね。
特にこのコロナ禍で、会計時に店員との接触を避けたいこともあり、セルフレジだったらいいのにと思ってしまうことが多々あります。
レジに並んでいて、前の人がもモタついている時もそうですね。早く自分の番にならないかな、セルフレジならもっと早いのにと思ってしまいます。

こうした需要もあり、最近ではコンビニでもセルフレジが増えています。
会計時に自分で商品バーコードを読み取るタイプのフルセルフレジと、商品バーコードを読み取る作業は店員に任せて、支払いのみ自分で行うタイプのセミセルフレジがあります。

こうして色々な所で見かけるようになりましたが、今回はその中でも、もう一歩だけ進んでいるセルフレジを紹介しようと思います。

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1. レジゴー

まずはイオンなどで見かけるレジゴーになります。

レジゴー
レジゴー | お買い物しながらセルフレジ
「レジゴー」は、お客さま自身がスマートフォンで商品のバーコードをスキャンし、専用レジで会計するイオンの新しいお買物スタイルです。

レジゴーは、スマートフォンを使用して、お客さん自身が商品をカゴに入れるタイミングで逐次バーコードをスキャンしていきます。会計時には、スキャンした商品リストを読み取り、合計を支払うだけで済んでしまう仕組みです。会計時にバーコードを読み取るタイプをさらに突き詰めたモノですね!

各個人にとっては多少手間が増えるかもしれませんが、会計前に商品を読み取ることによって、会計時にすることが非常に少なくて済みます。
正直、バーコードを読み取る作業は会計時にまとめて行うよりも非常に効率が悪いです。いちいちスキャンボタンを押してバーコードをかざすのでトータルでは時間がかかっていると思います。
ただ、会計時に待たされる方が体感的にストレスを感じるので、あまり気になりません。
お客さんのストレスポイントを解消できる、いいアイデアだと思います。

実際に使用してみました。使い方はこんな感じです。

1. レジゴーの使い方
2. ここからスマートフォンを取ります。自分のでもアプリをインストールしてあればOKです。
3. アプリのトップ画面。スタートでお買い物を開始します。
4. カートに取り付けます。カート自体はどこにでもある普通のカートです。
5. スキャンボタンを押して、商品のバーコードをスキャンします。
6. 買物が終わったら会計端末へ。左上のバーコードを読み取って、購入リストを転送します。
7. あとは合計金額を支払うだけになります。

2. ユニクロ

もう一つ紹介するのは、ユニクロのフルセルフレジです。これは、会計時に服を所定の穴?に置くと合計金額が表示される仕組みです。 値札の中にRFIDがついていて、それを読み取っています。
ちなみにこちら、色々特許問題で揉めたようですが、無事和解したそうです。

こちらの使い方はこんな感じです。

1. 商品をまとめて右側の穴?に入れると、合計金額が表示され支払うだけになります。
2. 光で透かすと、値札にあるRFIDが見えます。

ここまでが実際に店舗でも採用されているフルセルフレジの先駆けになります。会計時の作業がほとんど無く、待ち時間がとにかく少なくなっています。
これらは、既存の技術を上手く組み合わせて実現しています。

そしてここからが、この先 AI でさらに進化していく未来のレジになります。

3. 京セラ

こちらは、カメラに商品をかざすことで AI による商品認識を行う無人レジになります。まとめて商品をカメラの下に置いたり、棚の上に取り付けたカメラから商品の出し入れをした画像から商品を認識しています。

京セラ
京セラが考えるスマートシティ | 京セラ
小売業をアップデートする京セラのセルフレジシステム。すべての街に、その街ならではの「スマート」を。

リンク先を見てもらえば分かると思いますが、カメラ1台で判断しているので機材がスッキリとしています。
応用例も食堂での会計やパン、野菜などバーコードが付けられないものが想定されていて、確かに今のセルフレジでは難しいものも AI を使用すれば解決できそうですね。

. 東芝テック

こちらは、AIショッピングカートの例です。最近の展示会(リテールテックJAPAN 2022)で紹介された、ショッピングカートの四方向にカメラと照明が設置されていて、商品をカートに入れたタイミングの画像から商品を認識しています。

東芝テック
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2203/02/news048.html

これは、四方向というのがポイントですね。カートに入れるタイミングでは手が映り込み、どこかしら死角ができて商品が写らない可能性があります。少なくとも四方向ならばどこかのカメラでは写っている可能性が高くなりますし、照明があることで画像の質も安定します。(画像認識AIは画像の質が命)

あめ玉1個など、手に完全に隠れてしまう商品はもちろん厳しいですが、商品棚に AI を取り入れるよりカートにつけた方が投資コストも削減できそうですね。これもおもしろいアイデアだと思います。

5. まとめ

今回は一歩先行くフルセルフレジ、そしてその先の未来のAI無人レジについても紹介しました。

人手不足の解消もそうですが、待ち時間の短縮など、お客さんがストレスに感じるところにスポットを当てているところがいいですね。そして、AI を使用することでさらに作業の手間が減っています。
画像認識AIのエンジニアとしてはまだまだ実用化には課題があるのは十分分かっているのですが、ここまでくると早く実用化されないかと期待してしまいます。

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