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今回は、私がAIエンジニアになった経緯について語ろうと思います!
AIエンジニアと言っても千差万別で、AIベンチャーなどで働いているデータサイエンティスト、リサーチャー(論文を読んだり、データ解析を主な仕事としている)の方々には到底及びませんが、私のキャリアと仕事内容について触れさせていただきます。
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AIの学習 (2017)
私は元々はシステム開発のエンジニアで、言語は主にC、C++を使用していました。ごく一般的なシステム開発で、お客さんから要件をヒアリングするところから始まり、ウォーターフォールモデルによるシステム開発を行っていました。システム開発自体は楽しかったのですが、給与が伸び悩んでいたことと、自己啓発を兼ねて、5年ほど前より AIの勉強を開始。当時は Chainer が全盛期で、Preferrd Networks と聞くと今でも Chainer を真っ先に思い浮かべます。私も例に漏れず、MNISTの数字分類から始めました。
MNIST DATASET 0〜9までの手書き数字の画像データセット モノクロ 28x28 の手頃なサイズで、AI をちょっと試してみるのに最適な画像データセット
ここで本当に簡単な AI の学習を初めて行いました。当時は GPU も本当にしょぼいモノを使用してなんとか学習をさせていましたが、それでも AI による学習が進んでいくのは楽しかった記憶があります。
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そこからネットで情報を漁り、物体検出の AIである YOLO を勉強しました。当時は YOLO v2 でした。
YOLO 画像の中にいる人などの物体の位置を検出する AI AI の速度と精度のバランスが良い
物体検出の AI は人や物に四角の枠が付き、画像の中のどこに何がいるかを判定する AIになります。これは本当に感動しました。カメラでリアルタイムに撮影したものに枠がつくことがすごかったし、自分で新たに学習させることも楽しかったです。
これらを業務の合間に勉強して半年、お客さんに AI の提案を開始しましたが、この時点では導入実績が全く無いため、相手にされませんでした。
お客さんに提案はできてもお断りの連続。当時を振り返ると、提案の質も悪く、ただ画像を集めて学習し、PoC をしたいだけで、その先の提案などひとつもしていませんでした。
そりゃ、誰も相手にしてくれませんね…(笑)
AIの提案を開始 (2018-2019)
こんな状態なのに数打ちゃ当たる作戦で提案を続けていたところ、規模はものすごく小さかったですが、なんとか1社だけヒットしました。
このときの難易度は低く、AI による検証をしてレポートを提出。次の PoC をやらせて欲しいとの提案まで行いました。ただこれは、ただ PoC をダラダラと続けていくだけの提案で、お客さんの予算が耐えられずに終了しました。
この1件以降、1年以上は暗黒の時代でした。
PoC の実績があるので、奇跡的に数社から PoC を受注できましたが、1つも次に繋がったものはありません。自分たちも、PoC をこなしているだけでは利益を生まず、限界が近づいていました。
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経験値アップ (2020-2021)
こんな状況でしたが、諦めずに AI の勉強、提案を続けたおかげで経験値が上がり、システム化までの流れも含めた提案を行えるようになりました。提案内容もシステム化ありきの PoC とし、なるべく PoC のコストを抑えた提案としました。するとここで、お客さんの興味を示す割合も徐々に増え、受注も増えてきました
ここから2年以上は、PoC の受注には困ること無く、ひたすら PoC をし続けました。数日で終わるものも含めば、50件は行ったと思います。
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AIエンジニアの日々 (2022-)
そして現在、PoC やシステム化の開発をしています。
毎日にように PoC からシステム化までの問い合わせが来ます。複数の PoC が同時に走り、システム化の開発を行っています。猫の手も借りたいほどの、うれしい悲鳴です。
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ここまでが、私のAI遍歴になります。
これに合わせて給与は、5年前と比べるとかなりアップしていますし、普通のSEだった頃に比べれば2〜300万はアップしています。
ちなみに転職にも有利らしく、私の元同僚は転職先で大台の金額を提示されたようです。人手が足りなくて派遣社員の力を借りようとした際にも、新卒の方でこんなに!?という金額を提示されたことがもあります。じゃあフリーランスなら一体いくら?と夢のある世界だと思います。
まとめると、AIエンジニアは技術力に加えて、給与面でも輝けると思います。ただし、それだけ難易度が高いのも事実です。PoC を行うということは、AI がうまくいくかどうかは未知数ということも言えます。それに、AIエンジニアという言葉はスマートに聞こえますが、実際は泥臭いこともやります。私は、アノテーションから AI の学習、評価まですべて1人でやることも多々あります。
AIエンジニア、夢があるのは事実です。
5年前はド素人だった私でもなれました。やるなら今がチャンスです!
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